東京オートサロン2023 プレスレポート

新型コロナの影響で中止となった2020年、規制の中開催された2022年。国内最大規模のモーターショーであるオートサロンにとって厳しい2年を経て、かつての盛況を取り戻した東京オートサロン2023。メディアとしてプレス参加したJ-AutoShowがみたオートサロン2023をプレスレポートでお届けします。


クラウンクロスオーバー・フェアレディZのカスタマイズ元年

オートサロン2023で初公開された新型フェアレディZ、閉幕後に発表された新型クラウンクロスオーバーにとって今年のオートサロンがカスタマイズ元年。出展各社、今年の顔としてカスタムしたクラウンとフェアレディZを目玉展示。今後のカスタム市場を賑わす2台となりそうだ。



自動車メーカー各社プレスカンファレンスを開催

前年東京モーターショーが開催されない年はオートサロンが自動車メーカーの発表会の場となっている。メーカー各社、プレスカンファレンスを開催して新型車の発表や初公開を行った。

TOYOTA 電気・水素のハチロクを公開


トヨタは旧車のAE86の電気・水素モデルを発表。電気レビンと水素トレノを実験的に導入し、旧環境規制水準の旧車をカーボンニュートラル達成可能な仕様に変更し脱酸素への新たなアプローチを示した。コンバートEV・コンバート水素ということで、既に走っている車両を組み換えによって仕様変更できる可能性を提案。今後幅広い既存車種の電気化・水素化を進めていく足がかりとなるに違いない。



NISSAN GT-R 2024年モデルを公開


NISSANブースの目玉はGT-Rの2024年モデル。NISMO Special edition 2024とGTR Premium edition T-spec

    2024の2台を展示。人気の2022年モデルが受注停止となっていたため2023年モデルはなく実質2年ぶりの刷新モデルとなる。外観が一新された他、「空力性能向上」「車外騒音規制のクリア」と各種規制を満たす改善にも余念がない。R36のサプライズ発表も噂されていたが、当面はR35モデルが現行GT-Rであることが示されたプレスカンファレンスだった。




PickUp車両

MID WHEELSブースではシャコタン仕様にカスタムされたクラウンクロスオーバーを展示。
MID WHEELS シャコタン仕様にカスタムされたクラウンクロスオーバー
LBWK LEXUS LX600をフルカスタム
LBWK LEXUS LX600をフルカスタム
K-BREAK 新生BEECASハイエース フロントグリル等刷新
K-BREAK 新生BEECASハイエース フロントグリルが刷新されている
ROHAN 90スープラをアーティスティックにカスタム
ROHAN 90スープラをアーティスティックにカスタム


学生たちの奮闘

NATS

毎年インパクトのある車両を造りあげてくるNATS。今年はハイラックスを繋げたスーパーロングトラック仕様のアルファードを出展

日産京都自動車大学校

昨年現行シーマをSUV化した日産学園。ノウハウを引き継ぎ今年はRZ34をSUV化。いずれもベースはムラーノとなっている



特集:会場を彩るキャンペンガール GORDONブース

GORDONブースでは艶やかな衣装を身にまとったキャンペーンガールが会場に華を添えていた。


取材後記

オートサロンのプレス参加は何年経っても程よい緊張感を伴う。単身乗り込み雑誌社やテレビ局、新聞記者らの取材チームの圧に圧倒された初参加からはや10年。地元関西から2名、現地から1名のカメラマンを帯同し曲がりなりにもメディアのテイでの参加もこなれてきた。前日の下見もし万全の準備をして臨む。開場後の会場入りは今年も一番手。しかし、後に続くメディアの列は昨年とは比べ物にならない程長い列を作っていた。新型コロナの影響で中止となった2021年。ガチガチの規制の中自粛ムードでこじんまりとした開催となった2022年。そして2023年のオートサロン、8号館のエスカレーターを下ると猛ダッシュしながら他メディアが追い抜いていく。プレスカンファレンスを控えたブースは見る見るうちに〝待ち〟の取材陣で埋まっていく。開場1時間後現場は混雑し、メディアと関係者だけで昨年の一般客入場時と同等の密度に達していた。そこには且つての盛況だった東京オートサロンの姿があった。このレポートの冒頭の扉写真はちょうど初日の10時に撮影した1枚となっている。この写真をまた撮れたことが嬉しい。取材する身としては当然ガラガラスカスカの方がやりやすい。それでもこの活気溢れる会場の雰囲気こそがオートサロンだ。おかえりオートサロン!!!     【記:齋藤】